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畳のお手入れとまめ知識

『畳はオーダーメイド』

畳床裏の記号

畳床の裏の記号

畳と柱の段差

柱の左と右では約2~3ミリの差がある

 畳床の裏側に記号が記入されていることをご覧になったことがありますか?大掃除の際に畳を上げて風を通した後、元に戻す時にどの位置に敷く畳かがわかる様に記入されているのをご存知の方が多いと思います。

 しかし、この記号は大掃除のために記入されているのではなく、畳をつくる図面を書くときに必要な記号なのです。部屋の形は、4本の直線からなる直角の四角形はありません。たとえば柱があるところではその前後で必ず数ミリの凸凹があります。これは大工さんの腕が悪いのではありません。

 施工精度の高さを売りにしているプレハブメーカーの住宅でも同じです。数ミリの凸凹が出来てしまうものなのです。部屋に隙間なく畳を敷き詰めるには、その数ミリの隙間が出来ないように畳の割付の寸法を決めて畳を作る高い技術が必要とされます。

畳の採寸図面

畳の採寸図面

レーザー光線の器具

レーザー光線により直角を出して採寸するための機械

 畳の図面には、基準寸法からの「出っ張り」と「へっこみ」の寸法が記入されています。このように畳は部屋に隙間なく敷きこむために一枚一枚の寸法が異なって作られます。採寸は畳作りの最初の大切な仕事なのです。

この図面の寸法にあわせて畳は最初に両側の框部分が裁断され、次に畳表をのせて框部分が縫い付けられ、その次に畳縁を縫い付けると同時に縁部分が裁断されて一枚の畳が出来ていきます。(※)